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危機の意味



ビル・オハンロン著「変化の第一歩」を読みました。

オハンロンは、エリクソン催眠のセラピストです。
この本は彼のセラピーのポイントがコンパクトにまとまっていて、
セラピストには参考にしやすい本だと思います。


オハンロンは、危機や問題の意味について書いていました。
人生で起きた危機や問題を、他者とのつながりや貢献という視点で見ると、
全く違う意味が持てるようになるというものです。


危機の例として、飲酒運転で家族を失った人が、それを契機に飲酒運転撲滅や
安全運転推進運動に身を投じたというアメリカのケースがありました。
日本でも同じような事があったのを覚えている方がいると思います。


家族を失うは元より、仕事や財産を失ったり、健康を害したり、人間関係が
うまく行かなかったりというのは、個人にとってはネガティブな意味しか
見つけられないかもしれません。


しかし、他者との関係の中で見てみれば、問題があることが人間関係の結び
つきを深めたり、他人から協力を得られたり、同じような問題を持つ人と
繋がったりすることができます。


本の中では、病気になって初めて、家族がいかに自分のことを愛してくれて
いたかに気づいたという例もありました。


家族療法というものがあります。家族をひとつのシステムとして見て、関係性
を変えることにより、問題を解決するものです。
不登校になった子どもが学校に行けるようになるために、お父さんとお母さん
が子ども抜きでデートをするのが治療になったりします。逆に言うと、
当の本人は思っていなくても、子どもは父母の不仲を解決するために、不登校
になったとも言えるのです。


私たちは意識しようが意識しまいが、人間関係のシステムの中で生きています。
ひとつの出来事は、大きなシステムの視点で見ると、違う意味が見つけられる
のです。




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