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「なにかを知る」ことが理解の【妨げ】になる時

ちょっと前に Twitterでつぶやいた事のまとめをお送りします。前々回のメル

マガでもご紹介した高橋源一郎さん「13日間で名文を書けるようになる方法」

を読んで思った事です。。




「なにかを知る、ということは、あなたたちを、そのなにかから遠ざけること

  にもなる、と心配もするのです」


カフカ「変身」を読んだ学生が、作品を読んで感じた事、考えた事ではなく、

カフカの生涯について語ったことに対して、高橋源一郎さんがコメントした

言葉です。


高橋さんは続けてこう言います。


「なにかについて知るということと、その、なにかについて「深く」

  知るということの間には大きな違いがあるような、気がするのです」


「あることについて、さらに詳しく知ろうとして、本を読んだり、インターネ

  ットで調べたり、それから、誰かの意見を聞いたりしていると、結果として、

  もとのそのものから目を離してしまうのです」


「言い換えるなら、なにかについて考えようとして、実際には、なにかについ

  て考えることを止めてしまっているのです」




NLPのトレーニングで、このことを実感します。五感を使って見えたもの、

聞こえたもの、感じたものを話してもらうトレーニングで、しばしば


「キレイ」

「美味しい」

「よかった」


という話がでます。これは五感で得た情報をどう評価したかというコメントで

す。そのものを見ているのとは違います。


高橋さんも情報を得ることを否定しているわけではありません。人間が完全に

ニュートラルに情報を受け取ることはできないし、何らかの情報が対象を理解

する枠組みになるわけです。


ただこれが行きすぎちゃうと、目の前のものを見ずに固定化した枠組みで評価

してしまうことになってしまいます。コミュニケーションの場面で、ちょっと

話を聞いただけで理解したつもりになったり。カウンセラーが自分の技法の

枠組みの中でのみクライアントを理解しようとしたり。自戒も込めてですが。



できるだけ枠組みを当てはめる前に、ありのままの出来事をを見たり、聞いた

り、感じたりする五感の力が必要だと思います。事物を具体的に把握する力

です。



一方で、自分がどのような枠組みで理解しているかを把握する力、抽象的な

把握力も必要です。


これが自由に行き来できるようなにると、思考やコミュニケーションが柔軟に

できると思うのです。



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