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「わたし」と「あたし」の違い

Twitterでつぶやいた事をまとめてお送りします。



高橋源一郎さん「13日間で名文を書けるようになる方法」。

タイトルと違い、一般的に想像される日本語の美しい表現を学ぶ本ではありま

せん。文章を書くより前に必要な、どのように本を読んだり物事を経験するか

という姿勢について書かれています。



高橋さんは、講義で自己紹介を学生に書かせます。


「どじ。注意力がない。間抜け。でもそんな部分も含めて、あたしはそんなわ

  たしが好きです」


この「あたし」と「わたし」は誰?というのが高橋さんの問いかけです。



高橋さんの回答は・・・


「わたし」は満員電車をイヤだと感じたり、プレゼントをもらって嬉しがる自

分。普段は「わたし」が感じている、嬉しがっていると意識しないけれど、

感じている主体が「わたし」。

「あたし」はそんな「わたし」がいると意識した自分。


普段は気づかない「わたし」と「あたし」。高橋さんは「あたし」は悩みを

抱えた「わたし」を助けるために出てくると言います。


これは心理学で言う、メタ認知の事ですが、

【助けるために出てくるあたし】って表現好きです。


この「わたし」と「あたし」について考えました。



いつも【助けるために出てくるあたし】ならいいんですが、「あたし」が問題

をややこしくしちゃう時もあります。落ち込んでいる「わたし」を見て、こん

な事で落ち込んでいたらダメだと否定する「あたし」。ダメだしされて余計に

落ち込んじゃいますよね。



家族療法の始祖と呼ばれるバージニア・サティアはクライアントに2つの質問

をしてました。


「今、どんな感情を感じてますか?」


”悲しいです” ”怒ってます”とクライアントが答えます。


サティアはそれに対して


「その感情に対してどのような感情を感じてますか?」


と尋ねます。



コーチやカウンセラーが取り扱うべきは2番目の【最初の感情に対する感情】

です。生きていれば悲しくなったり、怒ったりすることもあるでしょう。それ

を否定しちゃうともっと辛いわけです。



感情を否定してはいけない、と否定する「あたし」を否定すると、堂々巡りに

なるだけなので、否定しちゃいけないというのも解決にはならないのです。

否定する「あたし」は何を求めているのか、聞いてあげるというのがNLP的解

決のアプローチです。



いうなれば「あたし」の意図を汲んであげる。その上で「あたし」にもっと元

気になってもらうと、「わたし」が感じている感情(悲しい、怒ってます)の

見方が変わります。「悲しいのはそれだけ大切に思っているからだ」のように

自分を受け入れられるようになるわけです。



そういう意味で、高橋さんの「あたし」のように


【助けるために出てくるあたし】


になってもらうわけです。この表現やっぱりステキです。


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